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腰痛や偏頭痛の痛みにはセレコックスを使う

セレコックスはセレコキシブを含む解熱鎮痛剤です。
セレコックスは非ステロイド性抗炎症薬に分類されており、少し変わった作用機序になることに特徴があります。
簡単に言うと熱や痛みの原因となる生理活性物質の産生に関わる酵素を阻害することで解熱鎮痛作用を発揮します。

セレコックスは変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、肩こりなどを緩和させる効果を発揮しています。
手術後の消炎などにも使用されることがあります。
セレコックスの腰痛や肩こりに対する痛みの改善率は約60%から70%ほどとされています。
頭痛や生理痛に関しては効能があると明白に示されていません。
ただし、頭痛や生理痛にも生理活性物質が関与しているケースが多いので、一定の効果があるとも言われています。
しかし、同様の効果を持つ薬が他にも多く、より早く効くものもあるので片頭痛や生理痛などにはそれほど適していないとも言えます。

セレコックスの長所の1つに他の鎮痛剤よりも胃腸阻害が少ないことが挙げられます。
しかし、注意が必要であることに変わりはなく、人によっては発疹ができたり喘息発作を起こしたりする恐れがあります。
稀に腎臓や肝臓の働きが悪くなることもあるので注意が必要です。
何らかの原因不明な腫れが現れた場合など、違和感があった場合には医師に相談してみることをお勧めします。

セレコックスの重い副作用としては消化管腫瘍や胃腸出血が挙げられます。
その場合は胃痛や腹痛、吐き気などの症状があらわれることもあります。
加えて喘息に関する発作を誘発するケースにも注意しておくことをお勧めします。
咳き込んだり、息をするときにヒューヒュー音がしたりした場合には喘息に関わる副作用が出ている恐れがあります。
多少の副作用は想定されていますが、重い病気に繋がりうる症状が出た場合は医師の診察を受ける必要性が高いです。
特に治せない時に服用を長期にわたって続けることで重い副作用のリスクが上がります。

セレコックスは痛みの原因に効いているわけではない

セレコックスは腰痛症や変形性関節症などの幅広い病気の痛みに効果がある反面、病気の原因そのものを治療してくれる訳ではありません。
この薬はあくまでも痛みや炎症が起きている場合の対処療法として使われます。

体のあちこちで痛みが起きている時には、そこでプロスタグランジンと呼ばれる生理活性物質が作られています。
このプロスタグランジンが患部の腫れや炎症を加速させ、ひいては神経を刺激することで痛みの原因となってしまっているのです。
セレコックスに含まれているセレコキシブは、局所的に作用してプロスタグランジンの生成を抑える働きを持っています。

プロスタグランジンが生合成される過程では、シクロオキシゲナーゼ(COX-2)という酵素が密接に関わっています。
セレコキシブはこのシクロオキシゲナーゼ(COX-2)の働きを抑える成分になります。
プロスタグランジンが生成されなければ、患部の炎症が増悪することが阻害されるため、痛みがすでに発生している時にはそれを緩和する効果があるということになります。

腰痛症や変形性関節症では骨がずれていたり、軟骨がすり減ったりすることによって、神経が圧迫されるために痛みが発生します。
また、片頭痛の場合には脳の中を流れている血管が拡張し、三叉神経を圧迫することによって痛みを生じさせます。
セレコックスは、こうした病態そのものに関しては治せないため、痛みを根本的に取り除くためには原因となっている病気そのものを治療する必要があります。

セレコックスは他の鎮痛剤と比べると胃腸阻害の副作用を起こしにくいですが、それでも長期間服用を続ければ副作用は出やすくなります。
この薬を飲んでも痛みの根本原因に変化が起こることはありません。
そのため、長期間服用を続ければ痛みがなくならないばかりか副作用だけが強く残ってしまうということにもなりかねません。
痛みが発生している原因を取り除くためには、それぞれ症状に合わせて別個の治療を行う必要があります。